こんにちは、ノーバス青葉台校です。
今週末の1/18(土)19(日)の2日間、大学入試共通テストが実施されます。
今回の2025年度入試から、共通テストが変わります。
・科目の追加(情報)
・科目名や出題傾向の変更(国語・数学UB・社会)
・試験時間の変更
国語 80分→90分 数学UB・C 60分→70分
大学受験生の親御さんのときとは、科目数、試験時間が変化しておりますし、問題文量は激増しており、難易度も難しくなっております。
共通テストは毎年1月の第2または第3土曜日と翌日曜日の2日間に跨って行われます。初日に文系科目と英語、翌日に理系科目の試験が実施されます。
志願者数は50万人を越えましたが、2025年度はついに50万人を割りました。
少子化の影響もありますが、年内で推薦入試で合格を決めてしまう受験生が年々多くなっていることの影響です。とはいえ、同じ世代の半分近く(約45パーセント)が受験している試験であることには変わりなく、重要視される試験であることは間違いではないのですが、共通テストを受験しなかったから、または点数がとれなかったからと言って必ずしも志望校に合格できないわけではありません。志願者数が多くなるのにも理由がありまして、いわゆる進学校と言われる高校では、志望校に関係なく全員願書を出願されられることがほとんどだからです。
では、自分の志望校を考えた時に共通テストが重要なのかどうかが気になりますね。
共通テストを受験しないと「絶対に」いけないケース
(1)国公立大学
そもそも共通テストの前身のセンター試験は、国公立大学の1次試験という位置づけでした。共通テストもその役割は変わっていません。共通テストを受験していなければ国公立大の受験資格が得られません。しかし、共通テストの重要度は大学によってまちまちです。例えば東大は、共通テストと2次試験の得点比率が1:4で、2次試験での逆転が見込めます。一方で、共通テストと2次試験の比率が9:1のような大学学部もあり、こういった大学は共通テストの結果でほとんど勝敗がついてしまいます。
一般的に、旧帝大、東工大、一橋大、中堅国立理系は2次試験の配点比率が高いので共通テストで「多少は」失敗しても2次試験で挽回が可能です。その他の国立大については、共通テストの配点が高く、共通テストの失敗=志望大学の不合格になってしまうので、中堅国立大文系、地方国立大を志望校とする受験生は、受験勉強=共通テストで点数をとる対策といっても過言ではありません。
例外は、医学部医学科と薬学部です。地方国立大でも、医学部医学科と薬学部は高い人気があり、競争も激しいです。2次の配点が高いところもありますが、高いレベルでの勝負ゆえに共通テストでも高い点数が必要になります。
(2)一部私大
数は少ないですが、最も知名度がある立教大学の例を取り上げます。
立教大学では、一部の学部や試験日程を除き、大学独自の英語試験を行いません。代わりに必要になるのが、民間試験のスコアの提出、または大学入試共通テストの英語の受験になります。つまり、民間テストも共通テストも受験していなければ、絶対に合格できまれん。こういったケースは決して多くはないのですが志望校や気になる大学学部の「受験概要」を必ず確認してください。
(3)私大の共通テスト利用
共通テストの結果だけで、私大に出願できる制度です。共通テストを1度受験するだけで、複数の大学学部に出願でき、受験料も一般受験より安いたいです。ほとんどの大学学部で利用できますが、早慶などでは利用できない学科もあります。気軽に利用できる制度ですが、その気軽さゆえに難易度は一般入試よりも「はるかに」高いです。私の場合は、「滑り止めの滑り止め」としている大学のみの出願するように進路指導しています。早慶が本命の受験生が確実に共通テストを利用する場合は、日東駒専レベルを受験するよう勧めています。共通テストの傾向とよほど相性がいい場合を除いて、本命校に共通テスト利用で出願しないでください。
以上が、共通テストの出願が必須のケースです。まとめると、志望校が私大のみで、共通テスト利用を使う予定がなく、一般試験を大学独自の試験のみで行う大学のみを視野にいれている受験生は、共通テストの対策は不要です。
共通テストは、どの大学の傾向とも異なり、とりわけ数学英語に関しては特殊性が強いため、対策するとなると多大な時間が必要です。
受験で重要なことは、努力であることは間違いないですが、「情報」や「受験知識」も重要です。誤った受験知識や焦りからくる思い込みで、間違った対策をしていてはせっかくの努力も無駄になってしまいます。
進路や受験のことでお困りのことがございましたらお気軽にお問合せ、ご相談くださいませ。
個別指導塾ノーバス青葉台