社会のテスト勉強を「ノートのまとめ」から始めようとすると、それだけで多くの時間を費やしてしまい、暗記の時間がなくなってしまいます。時間がある場合はまとめから始めてもOKですが、ない場合は代わりに教科書準拠のワークを使いましょう。
教科書準拠のワークとは、教科書の内容に沿って要点がまとめてあるワークのことです。すでにまとめが終わっているので、暗記や演習に時間をたくさん使えます。その分ワークを何度も解くようにしましょう。1回目は解答を見ながらでもよいので、とにかく解いていきます。2回目以降は自分の力で答えるようにし、間違ったりわからなかったりしたところがあったら、正解できるまで何度も解き直しましょう。
・重要な図や歴史の流れはかいて覚える物事の関係性や流れ、地理的な関係などは、自分で絵をかいて覚えるのがポイントです。授業で使われるプリントや、教科書・資料集にあるグラフや写真を、自分でかき写してみましょう。きれいにかけることより、かき写すことで名前や流れを覚えることが重要です。4〜5回かき写すと、図表や写真の特徴をだいたいつかめてきます。「覚えられた!」と感じた段階で、プリントや教科書で図表や写真を見て、何の図なのか、何の写真なのかを覚えているかテストしてみましょう。
・暗記は隙間時間を有効活用人間は、一度学んだことを復習しないと、覚えたことをどんどん忘れてしまいます。ウォータールー大学の「忘却曲線」によると、次のことがわかります。
・1日目に覚えたことを復習しないと、どんどん忘れてしまう
・翌日や1週間後に復習すると、かなりの内容を覚えていられる
・翌日なら、たった10分の復習で記憶内容を回復できる
・1週間後も復習すると、さらに短い5分で記憶内容を回復させられる
テスト勉強をするときはもちろん、日々の授業で覚えた重要事項は、翌日と一週間後にしっかり復習しておきましょう。このひと手間をかけるだけで、覚えていられる内容がかなり変わります。復習時間は、1時間の学習量に対して10分以下で大丈夫です。寝る前の10分や晩御飯前の10分など、ちょっとした隙間時間をうまく使って暗記しましょう。
皆さんのご参考になれば幸いです。