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2007-03-16 塾長日記 3
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先日3月14日はホワイト・デイ。先月のバレンタインに、私も生徒・スタッフから多数(?)チョコレートをもらったので、クッキーのお返しをしました。日曜日、デパートに行って自分で選んだクッキーです。試食でぽりぽりと食べ、おいしいと思ったものを買いました。誰かのために物を選んで買うというのは楽しいですよね。贈り物をするのが好き、っていう人いますけど、その気持ちよく分ります。でもやっぱりもらう方がいいかな〜(笑)。私が今までにもらった贈り物の中で特に印象に残っているものは、誕生日プレゼントのスーツやクリスマスプレゼントの革靴などではありません。それはたった1枚の紙でした。
私は小学校2年生の時に、体調を壊し1週間くらい入院をしたことがあります。そのとき同室に1つ学年が上の男の子がいました。彼とは歳が近いということもあり、すぐに仲良くなりいろいろと話をしました。ウルトラマンとか仮面ライダーとか、そういった類の話だったと思います。入院というと普通はいやな思い出ですが、私にとっては彼のおかげで楽しい思い出となりました。差し入れのお菓子をあげたりもらったり、マンガの本を交換して読んだり。時には若い看護婦さん(当時は看護師ではなく看護婦でした。何しろ男はいませんでしたから)にいたずらをしたり。たしか、ゴム製のヘビやらクモやらを、看護婦さんのポケットに入れたりしました。彼とはとても息が合いました。そんな彼とも、とうとう別れの日がやって来ました。病気が重く彼の退院はまだまだ先とのことでした。彼に別れを告げ私が病室を出ようとした時、彼は私にちょっと照れた様子であるものを差し出しました。「これあげるよ」と彼。「ありがとう」と私。窓からは春の柔らかな陽が差し込んでいました。病室の窓はとても大きかったので、その時の優しいまぶしさの印象を今でも覚えています。
彼が差し出したのは筒状にまるめた1枚の紙でした。広げてみるとそれは画用紙で、私が大好きなウルトラマンが描かれていました。前日の夜、私が寝た後に彼が一生懸命私のために描いたものでした。「じょうずだね、ありがとう」と私。無言で笑顔の彼。「それじゃ、またね・・・」。彼と私は果たされることのない約束をして別れました。
それ以来、当然彼とは会っていません。これから先、たとえ偶然に運命的な再会をしたとしてもお互いにわかるはずはありません。はるか昔、彼が私のためにウルトラマンの絵を描いてくれた。ただ、それだけのことです。私にはその事実だけで十分です。その絵は結局、彼との別れから3年後の引越しの後、どこかに消えてしまいました。私以外の人から見れば単なる画用紙に描いた落書き・・・。仕方のないことです。
今日、私は紙切れにウルトラマンの絵を描いてみました。自分には絵の才能がないということを再認識しました。全国画材工業協同組合(本当にあるかどうか知りません)の販売戦略で、バレンタインのお返しが自分で描いた絵でなくて本当によかったです。ホワイト・デイはキャンディーやクッキーで本当によかった。ぽりぽり・・・。
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カテゴリ:塾長日記 |
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